転職成功ガイド


飲食店、レストランの面接準備(面接での質問例)

7. 面接でよく聞かれる質問例

【仕事に対する質問】

Q.入社したらどんな仕事がしたいですか

意図:あなたが持っているイメージと、求人の現状にギャップがないかを確認するための質問です。
また、仕事への意欲を測る目的もあります。
対策:将来の目標やキャリアプランを盛り込んだ上で、あなたがやりたいことを明確に伝えるのがよいでしょう。

Q.この仕事に何が大事(必要)だと思いますか

意図:仕事(求人)内容を理解できているかを探る質問です。未経験者に対して聞かれる場合が多いです。
対策:仕事の特性をふまえ、あなたなりの解釈を伝えましょう。
仕事への取組み姿勢もアピールするとよいでしょう。

Q.あなたの仕事観を聞かせてください

意図:特定の仕事に対する思いというよりは、あなたの人生の中での仕事の意味合いを問うためのものです。
対策:何のために仕事をするのか、仕事から何を得たいと思うかという観点で整理すると答えやすいでしょう。

Q.仕事上の成功談・失敗談を聞かせてください

意図:成功談は功績から仕事のレベルや力量を測り、失敗談からはトラブルの乗り越え方やストレスの耐性をみます。
対策:成功談は、具体的な数値(売り上げ実績など)を挙げて、失敗談は、どう乗り切ったか・そこから何をまなんだかを語りましょう。

Q.業界の現状について意見を聞かせてください

意図:事前にどれだけ業界および応募企業、求人について調べ、準備をしてきたかを確認しています。
対策:あまり独創的な回答を練らず、ここでは正しい理解を述べる程度で問題ありません。同業界で勤務している場合は、業界の現状や展望をもとに、あなたの見解を加えるとよいでしょう。

Q.給与はどのくらいもらっていますか

意図:給与額設定の材料として聞いていることが多いようです。
対策:給与・賞与・手当などを含めた年収を明示するとよいでしょう。前年度の源泉徴収票や給与明細を見て、事前に金額を確認しておきましょう。

【希望を確認するための質問】

Q.給与はどのくらいを希望しますか

意図:給与額設定の材料として、あるいは自身の実績などを客観的に評価できるかを見ます。
対策:ポイントは「客観性」です。経験・能力・年齢などから総合的に判断しましょう。

Q.いつごろ入社できますか

意図:たとえば、現任者の退職が決定しているポジションでの求人採用の場合など、入社可能時期も選考の重要なポイントとなります。返答次第では他の応募者を補欠にと考える場合もあります。
対策:当然ながら安易に「すぐ入社できます」とは答えない方がよいでしょう。現在の仕事の状況などを鑑み、段取りを勘案して回答しましょう。

Q.残業があってもかまいませんか

意図:仕事への意欲姿勢を見る質問ですが、企業が現状を正直に述べている場合もあります。
対策:「はい」と答えるのは簡単ですが、入社後に困るのはあなた自身です。残業の頻度や程度、社員の勤務状況など、可能な範囲で聞いておきましょう。

【事前準備が必要な答えづらい質問】

Q.当社以外にどこか受けていますか

意図:あなたの意向を知るため、またあなたの転職活動状況を把握して、今後の選考スケジュールの参考にするために聞くようです。
対策:受けているかどうかを正直に答えましょう。具体的な社数や社名まで答える必要はありません。業界や職種が異なる併願先の場合は、その理由も明確に述べましょう。

Q.転職回数が多いようですが何か事情がありますか

意図:必ずしもマイナスのイメージで聞くわけではありません。応募者の転職の捉え方を見るために聞きます。
対策:各転職ごとの転職理由を整理して答えましょう。

Q.A社からB社へ転職する間、どうしていましたか

意図:就職ブランクがある場合に聞かれます。
転職回数と同様に、明確な理由がわかれば、マイナス評価にはつながりません。
対策:資格取得のための期間などの目的があればよいのですが、特にない場合はブランク期間で何を得たかを答えるとよいでしょう。

Q.当社に対してどんな印象を持っていますか

意図:会社研究の度合いを探る質問です。
対策:その求人企業の製品・サービス・メニューなどに関する印象を述べる。
あるいは実際に面接日に訪問してみて感じたことなどを話してもよいでしょう。

Q.人を動かすには何が必要だと思いますか

意図:管理者やリーダーとしての素養や資質を探るのが目的です。
対策:現在、マネジメント職の方は、マネジメント方針を日々の経験に基づいて語るとよいでしょう。そうでない方は、管理者としての立場に立った時に、「部下のやる気を起こさせるには」という観点で答えましょう。自分がどんな上司とだったら働きたいかという見方でもよいでしょう。

Q.将来の夢について聞かせてください

意図:目的意識や将来設計を持っているか、それに基づいた転職か否か、社会人としての成熟度を見るための質問です。
対策:キャリアシート/職務経歴書に基づき、今までの経験の延長にある具体的な目標を語ると、ほぼ質問の意図を外さずに答えられるでしょう。

Q.転職することに家族は賛成してくれましたか

意図:採用を決定しても、本人の意図しない理由で転職できないという事態を防止する目的があり、本人にもそうした可能性があることを意識させ配慮を促しています。
対策:家族や影響のでる方に対して、面接準備段階で了承を得ておくのが望ましいです。ただし転職はあなた自身の人生設計の一部でもありますから、確固たる意志をもって説明し、了解を得ますという意思表示でもよいでしょう。

Q.あなたの長所と短所をお話しください

意図:自身を客観視できているか、仕事上それらの要素をどう活かし補おうとしているかを見るための質問。
対策:独断の見解だけではなく「友人からはこういわれます」など、周囲の見方を交えて話してもよいでしょう。
抽象的な話は禁物ですから、具体的なエピソードを交えて答えましょう。

Q.志望するお店に来店したことはありますか?またその時どのような感想をもちましたか。

意図:志望するお店への興味・志望度を図る質問です。
対策:できる限り、事前にお店には足を運ぶようにしましょう。どうしても行けない場合、担当のエージェントに
「なぜお店に行けないのか、いつ行こうと思っているのか」を企業側に伝えてもらうようにしましょう。
行けない理由が金銭的なものであれば、あなたにとってその企業は「投資するに値しない魅力が乏しい企業」です。もっと興味のもてる企業を探しましょう。

【ホール職がよく聞かれる質問】

Q.サービスするにあたり、何を一番と捉えていますか

意図:淡々と業務を進めるのではなく、常に何かを考えながらホスピタリティをもって業務に取り組めているかを
探る質問です。
対策:「お客様目線に立って」というスタンスだけではなく、その先に「リピーターを増やす」「御店の売り上げにつながる」など、発展的な回答をすることが望ましいでしょう。

Q.お客様と接する際のサービススタイルまたはポリシーを教えてください。

意図:本人の売りとする手法の確認。カジュアルかシックか、そのスタイルが求人のお店に合うかどうかを確認する質問です。
対策:志望するお店のスタイルを理解しておくことが必要です。そのためには、お店で食事をしたり、担当のエージェントに確認しておくことが必要です。

【キッチン職がよく聞かれる質問】

Q.過去の経歴において、与えられていたポジション・役割について教えてください。

意図:料理長の経験がない方でも、与えられているポジションや役割によって、どこまで仕事ができるか・期待されていたかを判断する質問です。
対策:謙虚な姿勢は問題ありませんが、どのくらいの規模・単価で、どこまで仕事を任されていたかを正確に偽りなく伝えることが重要です。自分自身、何ができて・何が足りないか、しっかりと自己分析できていいることが必要です。

Q.調理人としてなぜ、このお店を選んだのか

意図:「味に魅かれた」「技法に魅かれた」など、これから自分自身が作るものに対しての知識がどこまであるかが問われます。
対策:求人しているお店に食事に行き、感想をもって臨むことが効果を発揮します。ホームページ・グルメサイトで「メニュー」「価格」などの情報収集は必要です。自分自身がやりたい方向性とお店の内容が合致するかどうかを、あなたが説明できるよう整理しておきましょう。

【店長に対する質問】

Q.あなたのマネージャーとしてのポリシーは?

意図:マネジメント手法が、お店のプラスになるかどうか、部下やアルバイトの教育・指導ができるか、人間関係・チーム作りの仕方など、判断する質問です。
対策:店長として、何気なくやっている事項も多くあります。一度経験してきた業務内容、取り組んでいた事項を書き出してみましょう。環境・人間関係・衛生面・教育指導方針に対して、過去の取組み・成果・反省点・これからの対策などをまとめておきましょう。

Q.店舗運営に関する数値に関する質問

意図:どこまで店舗運営に関わる数値を任されていたか、または意識しながら就業していたかを図る質問になります。
対策:店長として就業してきた店舗に関しては、売上・単価・客数・人件費率・原価率など、主要な数値は洗い出しておくことが必要です。ただし、会社によっては、店長に店舗経営に関する数値をオープンにしない企業もあります。その際は、できること・できないことの自己分析をしっかりと行い、前向きな姿勢をみせましょう。

【料理長に関する質問】

Q.既メニューをみて、または食べて、どのような感想を持ちましたか

意図:技術に関する質問はできて当然と思われているため、その先の発展性を求められています。お店の味や内容に共感しつつも、メニュー開発・企画までできるかを判断する質問です。
対策:すべてのメニューや経営方針に共感できるとは限りません。経営者も常に店舗をよりよい状態にしたいと考えています。あなたが共感できる範囲と共感できない範囲を整理し、批判や行き過ぎた提案はせずに、あなたの考え・メニュー提案を1・2つ用意しておくとよいでしょう。

Q.厨房内のマネジメントポリシーに関して

意図:現在の飲食店では、職人気質で技術のみが優れている方は敬遠される傾向にあります。調理業務以外の仕入れ・発注・原価管理・企画提案・後身の指導育成と、企業側の要望は多岐にわたります。
対策:料理長経験があるが、上記のマネジメントを実施してきていない方であれば、学ぶ姿勢で臨んだ方がよいでしょう。経験されている方であれば、関わる数値や気を使っていた部分を書き出し、取組み・成果・反省点・これからの対策などをまとめておくとよいでしょう。

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