飲食店、レストランの面接、採用のために(質疑応答の準備)
5. 質疑応答の準備
十分な情報収集を行う
WEBサイトや就職情報誌などから求人情報を得る。
応募職種や給与額、勤務地などに目が行きがちだが、経営戦略や商品開発など、企業自体の情報を忘れずにチェックする。業界全体の動向などを調べて、応募する企業の位置づけを把握しておく。
質問への回答を準備する
転職理由や志望動機の他にも、質問される内容はほぼ決まってる。ならば、その答えを準備し、十分にアピールしたい。返答の内容は、履歴書・職務経歴書と乖離がないように。また企業への質問も考えておくとよい。疑問を解消する手段にもなるし、積極的に企業、求人先を知ろうとする姿勢は好印象につながる。
(6.質疑応答に臨む◆を参照)
面接官の立場になって考える
書類選考を通過したのだから、企業は応募者に興味をもっている。
ならば、提出した応募書類の内容と求人の募集条件とを比べて、一致する点としない点を分析し、企業が望む人材を考える。
声に出して実践のためにテストする
自分で考えながら話しても、友人に頼んでロールプレイングしてみてもいい。答える内容や話す態度などを相手にチェックしてもらうと効果的だ。このとき、想定していない質問もしてもらうと、より幅広い準備ができる。恥ずかしいかもしれないが、実際にやってみるとなかなかうまくいかないものだ。大切な転職なのだから、少し時間をかけて練習してもよいだろう。
6. 質疑応答に臨む
大切なのは「自分の言葉で伝える」ことです
企業が最も知りたいのは、以下の3つです
◇1◇職務経歴◇
ココをみられる!:過去の実績と求人内容を照らし合わせて、転職後に活かせそうな接点があるか。実績に再現性があり、あなたの将来に期待がもてるかを見ています。
答えを導くヒント① 現在携わっている仕事におけるあなたの役割、残した実績は何か、そのプロセスをしっかり語れるか。
答えを導くヒント② 応募している求人の仕事のイメージができ、その中で活かせる力が何かを理解できているか
◇2◇転職理由◇
ココをみられる!:入社後に同じ理由で退職をしてしまわないかを見極められます。また、あなたが転職をどういう位置づけで考えているかを見られます。
答えを導くヒント① 現状が不満なだけで転職を考えていないか、不満があった場合には、解消や改善に向けた動きを試みたか。
答えを導くヒント② 今の環境では実現が難しい「転職で実現したい目的」は何か。
◇3◇志望動機◇
ココをみられる!:求人への志望度合いの強さを測り、この仕事を本気で取り組む覚悟があるか、成長が期待できるかを見ています。
答えを導くヒント① 業界の特徴、その中での企業の位置づけ、主力商品とサービスやその強みを把握しているか。
答えを導くヒント② 志望理由と「転職で実現したい目的」との一貫性はあるか。
◆あなたからの質問も面接の重要な一部です
「最後に何か質問はありますか?」と聞かれたときに、「特にありません」という回答では求人への志望意欲を疑われてしま
うこともあります。質問は、あなたの意欲や興味を面接官に伝えることができる場でもあります。
ただし、質問内容には注意が必要です。
【評価を上げる質問】
① 事前に十分調べてあり、仮設を立てて考えていることが伝わってくる質問
例)「御社の売上構成比では○○の部分がもっとも大きくなっていますが、今後の拡大計画の中で特に伸長を期待されている分野はどこになりますでしょうか」
②実際の業務に対する興味や、前向きさが伝わる質問
例)「採用いただいた場合、事前に準備しておくこと、勉強しておく必要があることはありますか?」
【評価を下げる質問】
① ホームページや会社案内をみればすぐにわかる質問
例)「○○業態の客単価はいくらくらいですか」
②仕事の内容に直結しない、興味本位の質問
例)「(面接官の)趣味や休日の過ごし方を教えてください」「夏休みに保養所は使えますか?」
※調べる過程で解決したり、面接の中の説明で納得できた場合には、「○○という点を疑問に思っていたので
すが、先程の説明で納得しました」と伝えれば大丈夫です。
※処遇や勤務条件に関する項目は、聞き方によってはネガティブに捉えられる可能性があります。